事業所都合で契約解除される?

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介護士の働き方として、、、

“派遣”が最適であると確信している僕だが、最初からまったく不安がなかったかというと、そうでもない。

派遣のススメ ページでも書かせてもらったが、

派遣社員というのは、いわゆる正社員と比べると雇用契約自体が緩いし(“緩い”という表現が適切かどうかは何とも言えないが、そんなイメージだ(笑))、

「事業所側の都合で簡単に契約を打ち切られてしまうことがあるのではないか」という不安を持っている人も少なからずいると思うが、

僕も最初のうちは持っていた。

実際にはどうか?──

事業所側の都合で契約を打ち切られてしまうことは、、、

──ないとは言えない。

全部が全部同じかどうかはわからないが、一般的な派遣契約というのは2ケ月単位とかの期間限定で結ばれていて、期間満了の1ケ月前までに契約更新するかどうかを派遣先と派遣スタッフの間で相談し、合意すると期間延長(契約更新)となるものだと思う。

ということは、更新するかどうかの相談の際、どちらかが更新しないと言えば、契約は延長されない。

スタッフにとって離職しやすいというメリットになるが、派遣先にとっても終了宣告しやすいということだから、スタッフがその仕事を継続したいと思っていても派遣先が「更新しない」と言えば、契約終了となってしまう。

つまり、事業所都合で契約を打ち切られてしまうこともあるというわけだ。

実は僕も、、、

一度だけ経験したことがある(苦笑)。

事業所の運営法人が変わり、人員配置の方針そのものが変わったときだ。

僕が勤務していた時間帯・ポジションの介護職員は女性のみという規定ができ、男性がNGとなったのだ。

僕自身は平均点以上の仕事ができていると思っていたから、管理者からその旨を通達されたときは「え?なんで?」と戸惑ってしまった。
(後日そんな規定ができた経緯を聞いたが、「おいおい」とツッコミを入れたくなるような時代錯誤的な理由であきれてしまった。いろんな考え方があって良いとは思うが、偏った見方しかできない人が発言力のあるポジションに就いている法人の職員は「たいへんだなあ」と思った(苦笑))

「Fさんの仕事はまったく問題なかったんだけど、法人が変わってそういうことになってしまった。本当に申し訳ない」と慰めに近い言葉を掛けられ、自責で終了となったわけではないことがわかってホッとはしたが、それでもショックを受けたことを覚えている。

自分としては続けさせてもらう気満々だったから「この先どうしよう…」と不安も感じた。

でも、、、

それもほんの数日のことだった。

契約終了を通達された2週間後には、別の職場での勤務が決まっていたからだ。

通達を受けたのが終了日の1ケ月前だから、ここでの勤務を終了する2週間前にはすでに次の就労先が決まっていたということだ。

僕にとっては不可抗力の通達で一時は不安も感じたが、無職期間をまったく過ごすことなく介護士を続けられたから「職を失う」という心配はなかったし、生活への影響もまったくなかったので、契約終了のショックも先々への不安もいつの間にか消えていた。

「職場が変わる」という不安は少なからずあったから、それを重く感じてしまう人にはあまりおすすめできないが、

広く“介護士の仕事場”として介護業界をとらえ、事業所にとらわれない働き方ができるなら、“事業所都合の契約解除”なんてまったく気にならないと思った。

介護業界を“一つの会社”と考えたら“違う部署”へ異動する程度の感覚だから、一つの事業所の契約に固執して不安を感じたり、悩んだりするのはバカらしいと思った。

他の職種ではまた事情が異なると思うが、介護士においては“派遣就労のマイナス面”はマイナスにならない。

この経験を経て、そんな思いも持った。

なぜ、マイナスにならないのか?──

その最も大きな要因は、介護業界が「常に新たな人材を求めている」ということだろう。

つまり、人手不足(笑)。

それも、ハンパないレベルの(苦笑)。

介護職以外でも派遣として募集されている職種は多々あるが、他の職種、他の業界と比べても介護士のニーズは圧倒的に高い。

お客様である利用希望者さんや入居希望者さんは年々増える一方なのに、サービスの提供に欠かせない介護職員の数はまったく足りていない。

それでも他の業種なら「少ない人員で何とかする」ということもできると思うのだが、、、

利用者数に対して必要な介護職員の最低人員数が介護保険法で定められていて、下回ると報酬が減額されてしまう介護業界ではそれはできない。
(人員が足りていないブラックな事業所もあるかもしれないが(苦笑))

「人員が足りない=サービスの提供ができない」ということ。

まさに死活問題なのだ。

だから、、、

介護職員の求人は、増えることはあっても減ることはない。

未来永劫、、、とは言わないが、少なくとも現在の介護保険法下においては減ることはなく、ますます増え続けていくだろう。

そして、それは、、、

“派遣”介護士の求人においても例外ではない。

派遣介護士の募集数は年々増えているし、求人内容の質も年々高まっているのが現状だ。

介護事業所にしてみれば、直接雇用だろうが派遣だろうが、介護職員は介護職員。

確保しなければならないのだ。

だから、、、

そんな業界だから、そしてそんな職種だから、一つの事業所の契約が終了しても気にすることはないのだと僕は悟った。

それが、たとえ“事業所都合での契約解除”だったとしても。

介護業界には、、、

僕を求めてくれている職場が無数にあるのだ。

自分のペースで次の職場に移ればいいだけの話。

一つの事業所の契約が終了したからと言って、就労先に困るということはないのだ。

実際にこのときも、、、

通達の翌日には、派遣会社から次の就労先の提案を受けていた。

それも1件、2件ではなく、“選べるくらい”複数の。

僕の場合は「よりベストな職場を」と考え、1件1件じっくりと検討させてもらったから、決定するまでちょっと時間がかかったが(と言っても2週間だが(笑))、もし「どこでもいい」と思っていたら2~3日で決まっていたかもしれない(笑)。

それくらいのスムーズさだったから、、、

このときの契約終了の影響は驚くほどなかった。

介護士の仕事について ページで書かせてもらっている「介護士の仕事は事業所や職場によって異なる」という話とはちょっと矛盾する言い方で申し訳ないが(笑)、今の事業所でも、次の事業所でも、また別の事業所でも、どこで働いても、

介護士として派遣契約を結べば介護士だ。

その職場が、その仕事が、自分に合っているかどうかはしっかりと見極めなきゃいけないが、やることは介護士の仕事なのだ。

今まで培ってきた知識やスキルを、その職場に合わせてカスタマイズすればいいだけの話だ。

考えようによっては、営業職から事務職とか、販売部門から管理部門といった同じ会社の中での部門間異動よりも、派遣介護士の職場間移動はスムーズかもしれない(笑)。

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