介護士の仕事について
求人情報などを見ると──
「介護士募集」とか「介護の仕事」とか、、、介護の仕事を一括りにして募集されていることがほとんどだが、、、
実は──
一言で「介護の仕事」と言っても、その仕事内容は事業所形態(特養だとかデイだとか)や職場ごと異なる。
もっと丁寧に言うと、ベースとなる技術や知識は同じでも、それを使うか使わないか、どれだけ使うかが、事業所の形態や職場によって異なるということだ。
たとえば、、、
介護の世界で三大介助と言われる食事介助、入浴介助、排泄介助に関するスキルも、“特養(特別養護老人ホーム)”と“デイ(デイサービス)”とではまったく使い方が違う。
僕の経験から紹介すると、、、
利用者さんの口に食事を運ぶような文字通りの“食介(食事介助)”を特養ではやっていたが、自立した利用者さんが多かったデイではやったことがない。
(デイによっては食介が必要な利用者さんのいる事業所もあると思うが、僕が勤務していた事業所では一人もいなかった)
立位を取ることができない入居者さんも多かった特養での“入浴介助”はほとんどが車いす利用者で機械浴も多かったが、歩行可能な利用者さんが多かったデイでは機械浴は設備そのものがなかったし、入浴はほぼ自立で見守りか一部介助だった。
トイレを利用することが困難な入居者さんがほとんどだった特養では決められた時間にオムツやパッドの交換を行っていたが、トイレで排泄される利用者さんがほとんどだったデイではオムツを使っている方はおらず“排泄介助”と言えばトイレまでの移動のサポートや見守りがメインだった。
余談だが、、、
最初に勤務した小規模多機能型居宅介護事業所時代の僕は、介護の資格を取得してからも一度もオムツ交換をしていない(笑)。
その事業所の利用者さんはデイサービスに通っているようなアクティブな方ばかりでオムツを使っている人が一人もいなかったからだ。
5年余りの在職中、オムツ交換をやる機会は一度もなかった。
やったことないのだから上手にできるはずもなく、、、(苦笑)
その後特養に入職したとき、YouTubeのレクチャー動画などを観て必死に学び直したのを覚えている(笑)。
事業所形態、利用者さん、規模、方針・・・
それらによって介護士の仕事内容は異なる。
要介護度の高い利用者さんや認知度の高い利用者さんが多い特養や有料老人ホームと、
要介護度が比較的低く、認知度も低いデイサービスやリハ施設では、おのずと介護士に求められるスキルも異なるということだ。
さらに、、、
事業所形態や利用者さんだけでなく、事業所の規模やその運営方針などによっても介護士の仕事は異なってくる。
前述の例で挙げたデイにおいても、40名が通所する大規模な事業所と定員15名の小規模な事業所では介助の仕方が異なることもある。
たとえば“入浴介助”
「入浴はデイで」という利用者さんは多いが、午前中に20名以上の入浴を完了しなければならないことも日常的にあった40名の事業所では「いかに効率よく時間内に入浴を終えるか」というのが最優先のスキルとして求められ機械浴もフル稼働していたが、一日かけて4~5名の入浴を完了すればいい15名の事業所ではそこまで効率は求められていなかった。
人数が多くても「効率よりも利用者さんの満足度」と考えている事業所もあるだろうから、規模は同じでも運営方針などによって異なることもある。
もちろん、利用者さんや入居者さんは十人十色だから、「この事業所形態では○○のスキルはまったく必要ない」というような0(ゼロ)か100かという話ではなく、スキルの必要度合いが変わるということだが、、、
働いている立場からすると、違う職種に思えるときもある(笑)。
同じ人でも、、、
職場によって「自分は介護士に向いている」「自分は介護士に向いていない」と感じてしまうことがあるのは、この違いによるところが大きいのではないだろうか。
もしオムツ交換が苦手な僕が、オムツ交換のスキルを最優先している職場に入ってしまったら、、、
きっと何日も経たないうちに心が折れて出勤したくなくなってしまうだろう(苦笑)。
事業所側から「おまえはいらない」と言ってもらえればまだ楽かもしれないが、、、(笑)
慢性的な人材不足である介護業界ではそんなことは言われにくい(笑)。
よほどの大問題を起こさない限り、どんな人材でもしっかりと引き留めてくれる(良いのか、悪いのか(苦笑))。
もし運営会社が安定していて、待遇に満足もしていたら、、、
自分からは辞めにくいというのもあるだろう。
頑張って、頑張って、耐えて、耐えて、心身を削り疲弊して・・・
「介護職はつらそう」なんていうイメージの素をつくっちゃっているかもしれない。
まあ、オムツ交換が下手くそというだけの話なら、学ぶこともできるし、練習もできるし、うまくできるようになればいいだけの話なのだが、、、
(僕でさえ仕事に支障のない程度にはうまくなったし(笑))
これが、、、
向き不向きや好き嫌いもあって上達しにくい仕事内容だったり、職場の雰囲気や人間関係だったり、あなたや僕の努力では変えることのできない要素だったら、、、
いくら頑張って、頑張って、耐えて、耐えて・・・も、事態が改善することはなく、日を追うごとに疲弊の度合いを増してしまうことになり、
ますます「介護職はつらい」になっていっちゃうんだろう。
介護士の仕事はみな同じではない──
それを理解したうえで、
就労先を探したり、就労先の軌道修正をした方がいい
これから介護士を目指す人にはもちろん、
今の仕事内容や職場とのミスマッチで悩みやつらさを抱えている現役介護士の人には、
今見ている介護現場だけが、介護の世界ではないことを念頭に置いて、就労先を検討してほしいと思う。
目の前の職場は自分に合わなくても、ちょっと目線を変えて見た他の事業所形態や異なる規模の事業所にはベストマッチする仕事や環境があるかもしれないから。
自分に合った職場、仕事と出会うために──
僕が「これがベストではないか」と行きついた「就労に対する考え方」を次のページに書かせてもらった。
すべての業種でメリットがあるか?と訊かれればそうとは言えない就労方法だが、
介護業界──少なくとも“現在の介護業界”では、間違いなくメリットの大きな方法だと思っている。
僕自身その方法のおかげで、自分に合った職場と出会えているし、介護士としての毎日に充足感を得られている。
あなたがもし、、、
自分に合った仕事と出会えるだろうか?
自分に合った職場と出会えるだろうか?
といった不安を少しでも抱いているのなら、ぜひ次ページの記事もご一読いただけたらと思う。
あなたが、あなたにベストマッチな介護の職場と出会うことができ、心身ともにストレスの少ない介護士人生を送れることを願っている。
介護士F
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